■はじめに
以前から行ってみたい〜と思っていた築地市場に行ってきた。築
地がどんなとこかさっぱり見当もつかないわしは、「私の彼は築地
市場で働いているんです」というＡさんに連れて行ってもらった。

■前日の晩は徹夜に決まってるじゃん！
始発で行ったら「セリ」が見られないじゃん、とおっしゃるんで、前日
の金曜の夜は、会社が終わってから家に帰らずに、築地の近くの
銀座のカラオケボックスで一晩を過ごすことにした。

どーでもいいことだけど、一晩カラオケって人は、結構たくさんいる
んですな。ＡＭ２時半頃、意識が朦朧としてきたんだけど、トイレに
行くときによそのボックスに近寄ってみると、なんでみんなこんなに
元気なの〜？と思うほどの盛りあがり。わしは夜型人間で、「一晩
起きているのなんて大丈夫さ」なんて思っていたけど、今回は、体
力のなさを実感した。老体に徹夜はキツイわ…。

■築地の朝は早いんです
ＡＭ４時半、過酷なカラオケを終了して、築地に向かって歩く。そう
すると、何やら電気が付いている店がいっぱい見えてくるじゃない
ですか。だいたい、こんな時間に出歩くこと自体、自分にとっては奇
跡だったりもするわけで、こんな時間にやっている店を見るだけで、
テンションが上がってきた。ちなみにここが、場外市場というらしい。

　

■場内に入ってみた
入っていいのかわからんが、来てしまったからには入ってしまおう。
ということで入ったとたん、トラックに轢かれそうになる。ひぇぇ〜、な
んですか、このトラックの数は〜。狭い敷地へトラックが次から次に
暴走しながら入ってくる。キケンだぁ、キケンすぎるぅぅ。

■場内の店は開店準備中
ようやく駐車場を抜け、お店がたくさんひしめく場所に辿り付く。へぇぇ
ぇ〜、こんなにたくさんの店がやっているんだぁ！…と時計を見るとＡ
Ｍ５時ちょい前。ここを「水産物部仲卸業者売場」というらしい。

■巨大マグロとご対面
全くもって、こんなトコを歩いてていいんでしょうか？というせわしい
雰囲気の中、今度は、妙な形をしたバイクみたいなのに轢かれそう
になる。何なんだ〜、このバイクは〜、と思ったところ、Ａさん曰く「あ
れはターレットって言うんです」。とにかくですね、ぼ〜っとしていると
マジで轢かれそう。というか、「ここにいる君たち大迷惑」みたいな状
態です。

　

懲りずにさらに進むと、建物の中に、マグロがいっぱい横たわる場所
に辿りついた。わわわ〜、生マグロがいっぱい並んでいますぅぅ！　隣
の建物には、冷凍マグロもいっぱいですぅぅ！　葛西臨海水族園でし
かマグロを見たことがないわしは、テンションがＭＡＸ！　ここを「水産
物部卸売業者売場」というらしい。

　

中にいる人達は、帽子、ジャンパー、長靴といういでたち。帽子にプ
レートのある人が、セリに参加できる資格を持った人らしい。いや〜、
なんかみなさんカッチョイイですね。

■マグロをチェック中の人達
建物の外から、ひっそり見ていたけど、うぅ〜、中に入って見てみた
いなぁ。そこへ、外国人の観光客の人達がぞろぞろやってきて、入
っていった。わしらも中へ入りたいなぁと扉に視線を送っていると、お
じさんの一人が「いいよ」と目配せしてくれた。きゃ〜、入っちゃおう。

中では、たくさん横たわるマグロを、たくさんの人がサンプル（？）に
出ている赤身を触ったり、フック船長の右手の武器みたいな道具で
マグロを持ち上げたりしながらチェック中。そして時計を見ると５時。
このあと、チェックをしている人達は、どんどん増えていった。

　

　


■マグロのセリがはじまりました
ＡＭ５時を３０分は過ぎた頃だろうか。建物のシャッターが全部開い
て、外と中が、見渡せるようになった。そして遠くの台のほうに人が
大勢集まりはじめて、鐘のような音と声が聞こえてきた。どうやらこ
れが「セリ」らしい。そしてセリは１０分もしないうちに終わって、今度
は次から次に、マグロが荷台に乗せられて運ばれて行く。

　

　


はぁ〜、すごいですねぇ。こんなにたくさんのマグロ、これが１日だけ
の光景だけじゃなくて、毎日やっているんだもんなぁ。

■では朝飯を食べに行こう
これ以上お邪魔になっても何なので、ひとまず場内を撤収。場内の
お店では、開店準備がピークで、お店の路地の間にも、ターレットや
荷台がひっきりなしに走る。こんなに活気がある場所だったんだなー
と妙に感動。

　

またまた轢かれそうになりながら、ようやく場外のお店まで辿り付い
て、朝食のマグロ＆イクラ丼を食べる。美味かったです。漬物と味噌
汁が、ものすごく味が濃かったけど、これってばブルーカラーの味っ
てやつなのかな。さて、飯を食ったら、完徹の眠気も一挙にピーク。

■さいごに築地の所感
わしは毎日会社にばっかり行く日々だから、こういう世界があるんだ
な、というのが衝撃だった。衝撃というかカルチャーショックみたいな
やつでした。何と言うか、世の中にはいろんな仕事があるんだな、と
いうのを今更思ってみたり、こんな朝早くに仕事している人がいるん
だな、というのを改めて驚いたり、銀座から築地は距離も全然離れ
ていないのに、ちょっと足を運ぶだけで別世界。平凡な感想だけど、
行ってみてよかったなと思った。今回は、魚のところだけで野菜のと
ころを見る時間がなかったけど、十分に活気を感じて帰ってきた。

そんなわけで、興味が涌いた人は、是非行ってみるのをオススメしま
す！　ちなみに原則日曜はお休みなので、確認してから行きましょう。

●関連URL「ザ・築地市場」
http://www.tsukiji-market.or.jp/

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