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■はじめに

社員旅行で函館に行って来た。1泊2日です。金曜の午前は仕事し
て、午後に出発。翌日の土曜の夜には戻りましたが、短い時間な
がら、充実の旅。当初、宴会をやるために函館に行くのかと思って
いたら、観光もちゃんと出来たのでホントに大満足でした。

うちの会社の社員旅行は部署ごとで、さらに部内で複数の企画を
立てるため、今回の函館組は、総勢9名という小集団。このくらいの
人数は、動きやすくてちょうどいいです。

さて、函館空港まで羽田からは1時間強。あっという間です。わしは
国内を飛行機で移動するのは初めてだったのだけど、飛行機って
ホントに便利なんだなぁ、と実感したりした。お金さえあれば、短い
時間にどこへでも行ける。わしは旅好きではなかったけど、もっとい
ろんな所に行かなきゃ！と思った。

■函館空港から湯の川温泉へ

午後会社を出た一団は、早くも16：30に函館は湯の川温泉に到着。
やっぱり東京よりは寒い。でも思っていたよりは寒くない。着込んで
いった服は東京では暑かったけど、ここではちょうどいい感じ。

雪はしばらく前に降ったようで、足を踏み入れていない場所は残っ
ていたものの、道路や歩道はアイスバン状態。キケンな歩道です。
足も、いつも使わない筋肉を使っちゃう。

一同、旅館で宴会をはじめるも、函館山の夜景が気になり始め、
1時間20分で宴会はお開き。やっぱ、函館に来たなら夜景を見に
行かなくては！

■いざ函館山より夜景を眺める

ってなわけで、函館山にやってきた。函館山は334メートルの山で、
なんで周りは平地ばかりなのに突然山があるんでしょうね、みたい
な感じです。とりあえずロープウェイで山頂へ向かうと、イイ感じの
夜景が広がった。

東京の夜景もすばらしいですけど、やはり世界の三大夜景といわれ
る函館山からの夜景は、海と陸がくっきり見えてキレイだったです。

…と、せっかくだから、デジカメで夜景を写そうと思ったら、函館山
に電波塔があるらしく、デジカメにテレビの映像が亡霊のように映っ
てしまう怪現象が！　こわっ。でも後で見たら、ちゃんと映ってた。

■仕事じゃなければ早起きもＯＫさ！函館朝市へ！

やっぱ函館に来たならカニでしょう！というわけで、朝は6：30頃か
ら朝市へ繰り出した。函館駅のそばにある駅ニ市場へ。旅館から
送ってくれたタクシーの運転手さんが「わたしはこの店でしか買わ
ないんだ」という石田函館活魚という店へ。5人で行って、試食でタ
ラバと毛ガニを、それぞれ1パイずつ食ってしまった。そんなわけで、
みんな買わずにはいられない雰囲気になり、水槽の中にウヨウヨい
るタラバガニを指差し、おのおの宅配の手配を。試食のカニは茹で
たてで、勿論美味しかった。

今回の旅行は、往復航空代と一泊二食が22,000円で収まる激安パ
ックだったけど、一同、カニにはかなりのお金を使っていた。

■函館観光バスツアー（五稜郭〜元町〜ベイエリア）

わし的には、今回の旅行で一番楽しみにしていたのが五稜郭。やっ
ぱ五稜郭といえば、土方歳三でしょう！…つうことで、資料館をよく
見たら、あり？土方歳三最期の地は、五稜郭内というわけではなか
ったのね。なるほど。

土方歳三が、こうして歴史の表舞台に名前を残しているのを思うと、
なんかロマンを感じてしまいます。現代と比べて、いくら当時の人口
が少ないからといって、有名になるのは大変なことです。自分より身
分の高い人や金持ちの人もたくさんいたでしょうに、彼の場合、自分
の行動がすべてでしたものね。

さて、五稜郭の横に立っている五稜郭タワーという展望室へ上り、
五稜郭を一望。確かに星型だ。でもって、思っていたほど広くはなく、
小じんまりとした感じなんですね。

待ち続けた風を孕み　鳥が今翼を広げて
北の空へ舞い上がる　空に橋をかけながら〜♪

いやはや、さだまさしの「夢の吹く頃」を口ずさんでしまったりした。
もう15年くらい前だけど、日本テレビの年末時代劇で「五稜郭」っての
があり、これはその主題歌だったのじゃ。えっと、主役の榎本武揚を
里見浩太朗がやってましてですね、時代劇オタッキーだったわしは、
ハマりましたのぅ。

で、戊辰戦争最後の戦いである箱館戦争のことですが、五稜郭で
もらったパンフには「徳川幕府の榎本武揚という武将が、たくさんの
家来を連れて、新しい国を作ろうと函館にやって来て五稜郭を占領
しました。」と書いてある。

これを読むと「函館に来ないでー、迷惑じゃんー」ってなニュアンスを
感じてしまった。わしの生まれは栃木で、戊辰戦争時は官軍側の土
地だから、歴史を習うときは「官軍側でよかったですね」なんて歴史
の先生が話したもんですが、函館の方が歴史を習うときは「大変迷
惑を被りました」って感じになるんでしょうか？

戊辰戦争は、今からたかが130年ちょい前の話だから、とにかくこう
して五稜郭を眺めると、ホントにそんなことがあったんだ、と不思議
な気持ちになったりした。いやぁ、来てよかったです。

ということで、五稜郭の話が長くなってしまったので、元町とベイエリ
アは割愛。…いえいえ、元町は外国情緒豊かな感じでしたし、ベイ
エリアはたくさんの土産物店が並び、今度は彼と来たいわね、という
場所でした。イクラ丼も美味かったです。昼と夕方と、2回も食ってし
まった。

■終わりに

なんかわしの中では、今回の旅行の楽しみは、飛行機に乗る事が
３割、五稜郭が５割を占めていたようです。肝心の社員の交流は、
ははは、それなりに楽しかったです。…つうか、女性は3人だったん
ですけど、Ｋ嬢！いびきがうるさいわ〜！　彼女は、前回の社員旅
行（韓国）の時も一緒で、わしも彼女のいびきがうるさいことは学習
していたのに、すっかり耳栓を忘れてもうた。まぁ、こういうことに遭
遇することが、会社以外の場所で交流して得る“収穫”ってやつなん
ですかね？

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